こんにちは!
長野県松本市にある、「上位校を目指す進学塾」八木塾の太田です!
本日は、3月7日に行われた、「令和5年度長野県公立高等学校入学者後期選抜学力検査」の英語の分析を行っていきます、よろしくお願いします。
問題の総評・傾向
大問は例年と同じく5問構成。
今年度は記述問題(単語・文章を書く問題、スペルミスでの失点などが起きやすい)がとても増加しており、記号問題が58点分、記述問題が42点分で配点されていました。昨年度は記号問題71点分、記述問題29点分だったため、ケアレスミスによる失点を防ぐため単語の確認をしておくことも重要です。
また、リスニング問題では初めて単語の記述が出題されたり、新学習指導要領になったため、「現在完了進行形」「原形不定詞」などから出題されたり、単語の難易度が上がったりと、全体的にレベルの高い英語力が求められています。
大問1 リスニング
例年同様、リスニングの問題です。
問題構成は、選択肢9問、単語記述1問、各2点で配点は計20点でした。
ポイントとして
(1)イラストを見て答える問題でした。(1)だけは音声が1度しか流れないため、集中して聞き取りましょう。
(2)は対話文や館内放送を聞き選択肢から回答する問題でした。選択肢が日本語になっていたため、聞き取りさえ正しく行えれば選択肢で迷うことはないでしょう。
(3)、(4)はそれぞれ対話文を聞き、2つの質問に答える問題でした。中でも(4)No.2は適語補充の形式となり、長野県では初めての出題の仕方でした。
リスニングでは対話が中心となっており、日常生活に合わせた内容が数多く出題されています。会話のスピードも速くなり、また記述問題が出題されたことにより難しくなったと思われます。そのため、入試問題集やリスニング対策テキストなどを用いて対策していきましょう。
大問2 小問・英作文
例年同様の小問、英作文の大問です。
新学習指導要領に基づいて「現在完了進行形」の出題などが含まれています。生活記録など日誌を出す学校については、英語で文章を書くのも力になります。ぜひ練習してみましょう。
問題構成は以下の通り。
Ⅰ短文読解(対話文・招待状)
(1)対話文 適語選択 (2問、各2点)
(2)対話文 適語補充 (2問、各3点)
(3)招待状 適文補充 (①は2点、②~④は各3点)
Ⅱ体験記と体験プログラム、意見交換会から読解
(1)文章読解 選択問題 (3点)
(2)文章読解 選択問題 (2問、各3点)
Ⅰ計 21点 Ⅱ計 9点 大問2計 30点
ポイントとして、
Ⅰ(1)(a)は、使用されている単語一つ一つは難しくないものの、代名詞の主格・所有格・目的格についての正しい理解が必要です。
Ⅰ(1)(b)は、「I had a fever(熱がある)」を正しく訳せる能力と、その文から後ろの展開を予想することが求められる、総合的で難易度の高い問題でした。
Ⅰ(2)は(a)(b)共に代名詞の主語と動詞を補う問題でしたが、問題文がやや不親切で困惑した受験生がいたかもしれません。落ち着いて解けば難易度は高くないので、初見の問題を解く経験を多く積んでおきたいところです。
Ⅰ(3)は和文英訳ですが、非常に難易度の高い問題です。左に日本語訳がありますが、適切な動詞・前置詞選びが求められます。④は完了形を用いており、細かい文法の知識が必要になります。
Ⅱ(1)は、消去法だけでは正解できません。途中「beach(浜辺)」という単語がありますが、飛びついてウを選ばないようにしたいです。「shaking(揺れ)」など単語力はもちろん、細部まで読むことが求められます。
Ⅱ(2)は素直な問題で、難易度はそれほど高くありませんでした。確実に正解したいところです。
大問3 長文読解
大問3は長文読解です。
今回のテーマはSDGsのテーマの一つである、食糧問題についてのスピーチ原稿が出題されました。長野県の入試問題は傾向的に現在の社会問題などに焦点を当てることが多く、SDGsなどを含め全国での入試類題に慣れておくと読み取りしやすくなります。
問題構成は以下の通り。
(1)文中の適語補充 (2点)
(2)本文要約 選択問題 (3点)
(3)本文読解 日本語記述 (3点)
(4)文中の適語選択 (2点)
(5)文章の整序問題 (4点)
(6)本文読解 選択問題 (2問、各3点)
(7)本文読解 選択問題 (3点)
計 23点
ポイントとして
(1)「life」が正解となっていますが、①と⑤では意味が異なることに注意が必要です。1段落目で当該単語が使われているので、見当は付きやすいかもしれません。文章の概要をとらえることが必要です。
(2)こちらも、同じ段落内で繰り返し「enough」が使われているので気づきたいところです。「enjoy」の用法が特殊ですが、「わからない単語は文脈から見当をつける」ことの習慣化が必要です。
(3)非常に難しいです。当該文の単語「left」「behind」から全くヒントが得られないので、第3段落の内容から大まかに推測する必要があります。上の段落と合わせると比較的予想は付きやすい問題となっているので、問題文全体をとらえ、概要を理解する高度な読解力が必要となります。
(4)主語が空所となっているので難易度が上がっています。選択肢一つ一つがそれぞれ難しい単語であるため、「billion(10億)」といった文中のヒントを活用したいです。
(5)数詞に注目すれば、1番目と2番目はすぐに決まります。3番目も2番目の文の内容に絡んだものとなっているため、消去法で比較的容易に解くことができます。
(6)誤答の選択肢が大きく文章と異なるため解きやすいですが、6つも選択肢があるため難易度は高めです。単語を追いかけていると解けないので、時間をかけてでもしっかりと文章及び選択肢を理解する能力が必要でしょう。
(7)誤答の選択肢が大きく外しているため選ぶのは容易です。
大問4 複合読解・英作文
大問4は昨年と同様、複数文章からの読解問題でした。
今回のテーマは新聞に掲載されていた「再配達」に関する投書から、ウェブサイトを調べてまとめあげ、話し合いをするものでした。本文は4文からなり、各文章は100~150単語程でした。
後半には20語以上の英作文があり、また選択肢などもすべて英語のため、時間配分が難しい大問だったかと思います。長文を早く読み解く練習をきっちりしておくことが大事です。
問題構成は以下の通り。
(1)会話文の適文補充 選択問題 (3点)
(2)本文の内容読解 選択問題 (2点)
(3)会話文の適文補充 選択問題 (2点)
(4)要約文の適語補充 記述問題 (2問、各2点)
(5)会話文の適文補充 選択問題 (2点)
(6)意見文の作成 英作文 (8点)
(7)本文の要約 抜き出し (2問、各3点)
ポイントとして
(1)は中学生にはやや馴染みのない内容ですので、想像がしにくいかもしれません。選択肢の内容はどれも本文の内容と一致していますが、「The problem is」につながるようにしなければならないので、引っかからないよう注意が必要です。
(2)非常に難しい問題です。文章だけでなく、グラフも見て解答しなければならないため、細かい数字を間違えたり、勘違いしないようにも注意が必要です。
(3)どの選択肢もやや曖昧ですが、空欄の後ろの文脈から、比較的容易に判断することができます。
(4)文章中に当該単語が無く、単語自体は知っていてもパッと引き出せるかがカギになります。特に「effectively」は難易度が高く、苦労した受験生も多いのではないでしょうか。
(5)大きく外した選択肢はなく、難易度の高い問題となっています。前後の文脈、特に「値段」や「場所」ではなく「時間」が解答であることを見抜く力が必要になるため、普段から文章の要約を練習しておく必要があります。
(6)意見をまとめる問題でした。「考えと理由を書きなさい」という形式のため、短絡的に考えを作って文を書き始めるのではなく、書きやすい理由を作ってから考えをまとめるように作る練習をしておきましょう。
(7)抜き出しとなっているため、比較的難易度は低くなっています。文章内とは当該箇所前後の言い回しが異なるため、自分の中で言い換えて考える必要があります。普段からの文章の要約や長文読解の経験が必要です。
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