こんにちは！

　長野県松本市にある、「上位校を目指す進学塾」八木塾の太田です。

　今回は、現在中学2年生以下のお子さんから変更される、長野県高校入試の変更点について解説していきます。

　よろしくお願いします。

　長野県の公立高等学校の入試選抜制度が変わることが、長野県の教育委員会から発表されています。この新制度の導入は、現在の中学2年生が高校受験に挑む令和7年度の高校入試選抜から導入されます。

　現在公表されている物は「第3次案」であり、今後変更が行われる可能性がありますのでご承知下さい。

　前期選抜を実施する全ての公立高校で、新たに対面での学力検査を行います。

　これは5科目、各40点の計200点の予定で、1教科当たり15分ほどを目安とした基礎問題中心・選択/短答式に比重が寄った学力検査となります。

　学力検査が前期選抜に導入されることで、前期選抜の採点比重にも影響が出ます。

　例えば県ヶ丘高校(自然探求/国際探究)では学力検査が導入されることによって、

「調査書45％」「面接15％」「学力検査10％」「小論文B30％」へと各検査内容での点数の比重が変更されます。

　深志高校・県ヶ丘高校普通科・蟻ケ崎高校・美須々が丘高校では例年通り前期試験は行わない見込みです。

　詳しい各高校の実施内容はリンクからご確認ください。

　後期選抜の検査内容に、面接が導入されます。

　主な目的としては「調査書・学力検査とともに本人からの直接情報も併せて受験生の状況を把握し、学力の3要素を多面的・総合的に評価するため」(長野県公立高等学校入学者選抜制度（PDF：1,162KB）より引用）としており、面接の形式は「対面面接」「紙上面接」の2種類となります。こちらは学校により異なります。

　主な志望校として、深志高校・県ヶ丘高校・蟻ケ崎高校・美須々ヶ丘高校は全て紙上面接の予定です。詳細は令和７年度長野県公立高等学校入学者選抜における学校別実施内容案からご確認ください。

　紙上面接で用いる面接シートのサンプルはリンクからご確認下さい。

　※面接シートのサンプルにある、「高校に伝えたいことや理解してほしいこと、自己ピーアールなどを自由に記入してください。」については、選抜のために使うことはないとのことです。評価軸は1・2の2つです。

　その他細かい入試変更点として、以下のことがあります。

・前期選抜の募集枠の拡大

　前期選抜の募集枠が募集定員の60％以内(特色学科は90％以内)へ引き上げられました。募集枠が変化した学校は「松本工業」「塩尻志学館」「田川高校」(すべて募集枠が募集定員の前期50％→60％へ引き上げ)などです。

第4通学区の募集枠％を見たい方はリンクからどうぞ。

・入学志願について

　志願理由書はA4判片面1枚を原則に様式を簡略化し、記載された内容の詳細については、面接において確認するようになりました。

　また、志願時点で入学を辞退しない旨の確約を行うため、合格発表後の確約書の提出は不要となります。

・追加募集の再募集への統合

　定時制高校(松本は長野県松本筑摩高等学校)の追加募集は再募集と統合され、後期選抜の学力検査を受けなかった方も定時制課程の再募集に志願できるようになります。

※全日制高校は後期選抜学力検査を受験しなかった方は再募集への出願はできません。

選抜形式　自己推薦 

試験内容　全校統一　　：「対面面接」「学力検査」

　　　　　一部校舎のみ：「作文」「小論文」「実技検査」

評価基準　各高校の「募集の観点」に沿って評価

募集人員　最大で募集定員の60％以内、特色学科は募集定員の90％以内

　　　　　※比率は各高校が決定します。

※令和７年度長野県立高等学校入学者選抜要綱案より

選抜形式　一般選抜 

試験内容　全校実施 ：「面接」「学力検査」

　　　　　一部実施 ：「作文」「実技検査」

評価基準　各高校の「募集の観点」に沿って評価

募集人員　募集定員から前期選抜における入学予定者数を除いた人数

学力検査　５教科５００点満点（現行同様）

面接　　　「対面面接」もしくは「紙上面接」にて実施。

　　　　　新たな入学者選抜制度における学校別実施方法案（面接について）

※紙上面接用の面接シートは「全県共通」で、事前に公表されます。

　紙上面接に用いる面接シート（案）